学校でのプログラミング演習で、安価なChromebookを使うことができないかと、 色々実験してみた。 まずは、通常のインターネット利用やレポート作成であれば、Chromebookの Google Documentsでワープロ、表計算、プレゼンテーション資料の作成は可能。 ただし、既存のMicrosoft Office環境との互換性が問題になるかもしれない。
プログラミングに利用するといっても、Chromebookは ブラウザ操作以外のことを できないようにすることで、安価で安全な環境を提供しているため、通常であれば何もできない。 かといって、ChromebookはLinuxで動いているため、Linuxディストリビューションとは 親和性がある。croutonというchroot環境で別のLinuxを動かすようにしたものを使えば、 プログラミング環境を構築できる。
プログラミング環境構築までの手順
- DELL Chromebook 11のリカバリイメージ作成
まずは、OS環境を色々といじるため、いつでも状態を復旧できるようにリカバリイメージを作成。 - DELL Chromebook 11でデベロッパーモード
通常では、ブラウザ以外を起動させないモードになっているので、デベロッパーモードを導入。 - DELL Chromebook 11にcrouton / Debian を入れる
crouton を使って Debian を入れる。他の方の資料では、Ubuntu が多いけど、 自分が管理しているサーバは Debian only なので、最新の Jessie にてインストール。 - crouton / Debianにプログラム開発環境
最後に、一般的なプログラミング環境として、C++,Java,Arduino,Processingをそろえる。
ひとまずの感想
32000円ほどで、インターネット環境、レポート作成の環境が使え、 crouton導入で、ローカルで Linux 環境が使用でき、 基本的なプログラミング環境が使えるという意味では、 学生の共通購入端末として悪くないのではないだろうか。 ただし、crouton+Debianなどの導入までの手順を簡単化するのが重要。