自宅ネットワークでは、利用する機器の状態を把握するために固定IPアドレスを割り振っているが、DHCP の hardware ethernet で、Mac アドレスをみて配布している。この DHCP のリース時に、状態に合わせた処理を起動するための機能がある。
- dhcp-eval(isc-dhcp のマニュアル)
on commit などで script を実行
on commit , on release , on expiry を設定すると、IPアドレス割り振り時にプログラムを起動できる。
# vi /etc/dhcp/dhcpd.conf : # IPアドレス割り振り時に on-commit.sh を起動 on commit { set clip = binary-to-ascii(10, 8, ".", leased-address); set clhw = binary-to-ascii(16, 8, ":", substring(hardware, 1, 6)); execute("/etc/dhcp/on-commit.sh", clip, clhw); } # vi /etc/dhcp/on-commit.sh #!/bin/bash # IPアドレスを割り振り時にメールを送る IP=$1 MAC=$2 if [ -n "$IP" -a -n "$MAC" ]; then echo "$IP $MAC" \ | /usr/bin/mail -s "dhcp on commit" foo@example.com fi
on commit の例で示した方法は、DHCPがアドレスをリースする度に呼び出される。スクリプトは同期して行われるため、遅い処理の場合には アドレス割り振りに支障がでるかもしれない。よって、スクリプトはシンプルなものを使う必要がある。
自宅では、host { fixed-address … } で、固定しているとはいえ WiFi なスマホだと、電波強度不足で再接続が発生する時だと、頻繁にメールが届くことになる。接続情報を保存するなどの Script を書かないとウザぃ。
host 毎に script を実行
こういうことができると、状況に合わせてリースを制御したくなる。自宅で使う場合だと、子供が長い時間使っている場合には、IPアドレスのリースを失敗させて、ネットワーク接続を切りたいかもしれない。
こういう場合には、host … { } の中に、execute を埋め込むことができる。しかも、execute で実行される script の返り値で、lease を失敗させることもできる。
# /etc/dhcp/dhcpd.conf : host game-machine { hardware ethernet 00:11:22:33:44:55 ; fixed-address 192.168.11.222 ; execute( "/etc/dhcp/lease-check.sh , "192.168.11.222" , "00:11:22:33:44:55" ) ; } # vi /etc/dhcp/lease-check.sh #!/bin/bash # DHCP接続を判定する script IP=$1 MAC=$2 if [ -n "$IP" -a -n "$MAC" ]; then if [ アドレスを許可する条件 ]; then # 接続許可 exit 1 else # 接続禁止 exit 0 fi fi
注意: 最初 lease-check.sh は許可するときに shell-script 成功時を表す exit 0 を返せばいいとおもったけど、逆だったな。