ChromebookにLinuxの開発環境を入れるには、利便性の点では、crouton が便利。 インストールするには、最初にcroutonのページ から、インストール用のファイルをダウンロード。
Ctrl+Alt+tでcroshを起動し、ここで shell と入力すると、 開発モードの uid=chronos の環境が起動する。
crouton は、この中に chroot 環境としてインストールされる。 このため、crouton 側で chromebook の環境に対して悪影響が 及ぶことはない。crouton には、いくつかの debian ベースの ディストリビューションを入れることができる。
$ cd ~/Downloads $ sudo sh crouton -r list 使用可能なDebianの種類が表示される。 Debian の wheezy や jessie Ubuntu の precise や trusty など
今回は、個人的に使い慣れた Debian で、最新の jessie をインストールすることにする。
$ sudo sh crouton -r jessie -t xfce 最後に -e を付けると、chroot 環境構築時に ファイル名などが暗号化されるみたい。 途中で、debian の環境のためのユーザ名とパスワードを入力する。
chronos環境には、できあがった Linux の環境を起動するために、"enter-root"とか"startxfce4"といった コマンドが "/usr/local/bin" にインストールされている。
ひとまずは、日本語環境用のフォント,エディタ(emacs),日本語入力環境,chromeブラウザを インストール。
$ sudo enter-chroot ---ここからchroot環境--- $ sudo apt-get install aptitude locales g++ fonts-ipafont-gothic fonts-ipafont-mincho fonts-vlgothic emacs24 anthy anthy-el uim-anthy uim nautilus-dropbox chromium chromium-l10n dnsutils $ sudo dpkg-reconfigure locales ja_JP.UTF-8 をチェックし、 システムのデフォルトlocaleに ja_JP.UTF-8 を設定。 $ startxfce4
xfce4が立ち上がるので、設定・キーボードで、日本語キーボードの設定をすれば、 Debian環境できあがり。
通常の使い方
上記の設定が終われば、後は Debian の使い方ができる。環境の切換えは、以下の通り。
Ctrl+Alt+←(F1) Chromebook環境 Ctrl+Alt+→(F2) chronos環境 Ctrl+Alt+Reload(F3) DebianのX11環境(一旦chronosに切替が必要)
(( Chromebook環境で Ctrl+Alt+t でchronos環境を起動し )) $ sudo startxfce4 ---ここからchroot環境--- debian環境のパスワード
最初起動すると、CtrlキーとSearch(CAPS)ボタンの配置が逆で気持ちが悪いので、 以下の設定を書き込めばよい。
(( $HOME/.Xmodmap )) clear control clear mod4 keycode 37 = Super_L NoSymbol Super_L keycode 105 = Control_R NoSymbol Control_R keycode 133 = Control_L NoSymbol Control_L add control = Control_L add control = Control_R add mod4 = Super_L
ただし、Chromebook環境とDebianのX11環境で "Ctrl"と"Search"キーを切り替えているが、 モード切替の"Ctrl"は、本来の"ctrl"でないと認識しなかったり、切り替えた後の"search"だったり するため、モードを切り替えるための "Ctrl+Alt"+"←/F1,→/F2,Reload/F3"は、 色々と試しながら切り替える。