夢の中の現実

「夢の中の現実」なんてタイトルだと、 「本田圭佑がACミランに入るんじゃ!」といった 『現実の中の実現目標』 の話を書くように思うかもしれないけど、 あくまで「睡眠時の無意識イメージの中の現実」のお話。

時々、睡眠時の無意識イメージである夢を見るけど、 そのなかで「空をとぶ夢」を見ることがある。 心理学的な夢診断でいうと、「現実逃避願望」に分類されると聞いたことがある。 でも、 そんな心理学的な話もしない。

空をとぶ夢の良いところは「爽快感」だと思う。 ただ、夢の中で「これはやっぱり夢だよね!?」と気づく瞬間に、 浮遊感の中で「2つの物足りなさ」を感じるのだ。

物足りなさの第1は「飛行高度」。 夢なんだし見る奴のワガママ勝手な 願望を叶えてくれりゃいいのに、 夢の1シーンをプレイバックしても 飛行高度は2m。 メーヴェにのるナウシカの高度1000mの視点なんか到底ありえず、 せめて、味気なくてもいい Google Earth の衛星写真みたいな視点の 体験をしたいけど、それもない。 臨死体験者が幽体離脱して手術台の天井から自分を見下ろすという類の、 たった地上3mの視点の夢さえ見たことがない。

物足りなさの第2は「飛行速度」。 夢だからシーンがごちゃ混ぜで、 直前とまるっきり関係のないシーンに勝手に変わるから、 シーン展開としてのテンポの速さはある。 しかし、これまた1シーンを プレイバックして思い出すと、 速くてもランニングの速度。 王蟲の目の前をメーヴェでギリギリで飛行するような爽快感・躍動感はない。 それこそ、諸星あたるに追いつけないテンちゃん並の イライラする飛行速度しか出ていない。

夢は、心理学的に... (あるいはソフトウェア工学的なガベージコレクタの処理的に) は、 短期記憶領域のデータを長期記憶データ領域に書き写す際に、 連想的に想起されるイメージと言われている。 だから、なんらかの記憶に関連しなければ、基本的にその夢を見ることはない。

たぶん、寝る前に Google Earth でたっぷり遊べば、 飛行高度的には願望を満たすことはできるかもしれないけど、 景色の中には存在しないランドマークをつなげる オレンジ色の道が引かれている気がする...

改めて、「夢診断、空をとぶ夢」でググってみた。 「低空飛行している夢」は、ストレスが溜まっている証拠だそうな...(x_x;
 

2017年2月

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このページは、T-Saitohが2014年2月 4日 08:34に書いたブログ記事です。

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